秋から冬にかけての庭木の手入れについて
三村庭苑の三村と申します。
埼玉県の行田市を中心に、県内全域で営業しています。
造園土木会社での勤務を合わせ20年以上の業界経験があります。
この今の時期の、庭木の手入れについてお伝えしますね。
今回は、一般家庭のお庭でも多く使われている、もみじとカエデの剪定についてのお話です。
モミジやカエデは、今は紅葉し始めて、赤や黄色でとてもきれいな時期ですよね。
葉が落ちて枝ぶりがあらわになってくると剪定を考える人も多くなると思いますが、実は、葉が落ちたら早めに剪定する方がいいのです。
モミジ・カエデは活動時期、つまり翌年の葉を樹木の中で準備し始める時期が早く、1月にはすでに活動が始まっているんです。
その証拠に、1月に剪定をすると、枝を切った時に水分がぽたぽた垂れるくらいにあふれてきます。
葉はすべて落ちていて見た目は休眠中のように見えますが、中では活発に動き始めているんですね。
1月の剪定も悪くはないですが、出来れば葉が落ちた2週間後くらいから剪定をするのがベストです。
この時期に選定すると、樹のダメージも軽くなりますし、思い切った強い剪定もできます。
落葉樹は気温が10度を下回ると紅葉が速く進み、しっかり色づいた後に落葉しますので、関東地方だと11月下旬くらいに落葉すると考えると良いでしょう。
その後2週間くらい、12月中旬から1月くらいに剪定をお勧めしたいですね。
モミジや楓だけではなく、一般的な庭木の剪定時期の考え方についてお伝えします。
庭木は、どのタイミングで剪定すればよいの?とお悩みの方も多いでしょう。
庭木は2~3年放置すれば枝分かれが進んで枝が混んできて、中のほうが風通しが悪くなります。
葉が茂れば風通しも悪くなり、全体的に生育も悪くなっていくという悪循環になってしまいます。
不要な枝はこまめに取り除いた方が樹にとっても良いことなので、2~3年経って形が崩れてきたから、ではなく、年に1回プロの剪定を受けておいた方が良いですね。
モミジ・カエデはお庭のあるご家庭では比較的多く使われている樹なので、是非気を付けていただきたいと思います。